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まうたの気まぐれ

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メイプルストーリーさくら鯖に生息していたかもしれない[まうた]の気まぐれです。。。

続:汚爺ちゃん

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約1ヶ月位前だったか。


わぃは例の汚爺ちゃんの家に呼ばれたんだ。
薄暗く、じめじめした汚部屋。
カビの養殖でもしているんだろうか^‐^;

汚爺ちゃんは差し障りない会話から話を進め、まぁ飲めと、お茶をいれてくれた。
でもな、汚爺ちゃん、お茶は飲めても、もっさりとホコリの積ったままの湯飲みはさすがに遠慮するぞ^‐^;



本題になると、汚爺ちゃんはわぃの目を真っ直ぐ見て話し出した。

『この家はな、借地でな、そろそろ立ち退きせにゃならん。家屋や家財の処分をおまえさんに頼みたい』

なんだ、他に行くアテがあったのか、そりゃそっちの方がいいだろう。

わぃがホッとしていると

『わしはな、もうじき死ぬんじゃ。だから、その為の準備をしとるんじゃ。』

はぁ。

汚爺ちゃんはこんな場面で冗談は言わない。

話をまとめると

・家屋、家財等の処分費用と書類はおいてある。
・死んだ後は役所の福祉課に連絡してくれ、話はついてるから火葬までしてくれる。
・骨は近所の寺に持っていく事、話はついてる。


なんという根回しの良さ。
福祉課に話つけてるんなら全部やってもらえばいいのに。

『あいつらはアテにならないだろう。連絡しても来るのは警察で、それから病院に運ばれて死因と時刻書いてもらって火葬許可が下りるんだ。』



生きているうちにと、身寄りの無い汚爺ちゃんは周囲に迷惑かけないように配慮している。

だがな、汚爺ちゃん。

精一杯生きてきた姿を見させてもらったわぃには、それがどれだけの財産になる事か。







で、数日前。





汚爺ちゃんが言っていた事が現実となった。





警察に呼ばれ、遺書の確認。


承けていた仕事はさせてもらい、かかる費用は汚爺ちゃんが用意していたお金で受け取る事で同意した。


そして、遺書にあったもう1つの記載。


全て処分した後で残ったお金をわぃに譲渡するという内容。



確かにな、気持ちは有難いさ。


だがな、汚爺ちゃん。


貰う云われなんてねーよ。


ハッキリとその場で言ったさ。

それじゃ、そのお金は汚爺ちゃんの名前で県の共同募金会に寄付して、その領収書を下さい、って。



それからすぐに家の片付け作業にはいる。


プレハブより容易く解体される家は僅か六畳一間。

壁に積まれた段ボールや、床下には思いがけない置き土産があった。


それなりの価値のある骨董。


これが理由でわぃに処分を頼んだのか。

わぃなりのやり方で。


売って儲けろ、か。



現金を最低限しか受け取らないって解っていたんだな、これは。



すっかり更地に戻すのに1日半しかかからなかった。





汚爺ちゃん、アンタの生き様は家から教えてもらったぞ。


寺の無縁仏の墓碑の前で、領収書を供え、和尚さんと一緒に線香を立てた。


葬式もない、参る人もいない。


汚爺ちゃんのクサイ息はわぃの中で粋に残るだろう。
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by mauta-mauta | 2008-04-26 23:00 | まぅたの戯言